2016年5月15日日曜日

PC換装

 Appleが「QuickTime for Windows」のサポートを事実上終了し「ZDI-16-241」「ZDI-16-242」ののCVSSスコアー(6.8)と比較的高い深刻な脆弱性があるのにも関わらず、Apple社は無責任にも、これらのセキュリティアップデートを提供予定はなく「QuickTime for Windows」のアンインストールを推奨しています。
 今でも様々なNLE、モーショングラフィックソフトなどをインストールする際に「QuickTime」のインストールも余儀なくされるので、そのせいかWindowsをインストールする際は何も考えないで「QuickTime」をインストールする癖が付いています。


 そんな訳で、いくらアンインストールを推奨されても映像制作用途のPCから「QuickTime」は外せない存在で、多くのNLEソフトはQuickTimeのラッピングの書き出しを依存しているのが現状で、「QuickTime」をアンインストールすると「Adobe Encore CS6」は起動時にエラー表示し「Vegas Pro」はQuickTimeの読み書きが出来なくなり、「Sorenson Squeeze」はインストールすら出来なくなり、まだまだ「QuickTime for Windows」を必要としているNLEソフトが存在するだけにリンゴ社は何考えているのだろう?

◆ PCが故障!
 日頃、軽い編集、レンダリング、エンコード、撮って出しの予備機などで毎日使用していたIntel® Core™ i7-2600K Processorを搭載したminiITX仕様PCのZ77マザーボードが原因不明で、ついに、搭載メモリーを道連れに動作しなくなりました!このシステムは2012年頃から使用しており、2600Kは、それ以前のCPUと比較すると劇的にパフォーマンスが向上し、クロックアップで4.5GHzで動作させ、CPUを新調するよりシステムをHDDからSSDに切り替えるのが幸せになれたことを実感し、当分の間、現役で使用するつもりでいましたが、同等品のマザーボードが入手できる訳でもなく、同じ規格のマザーボードもオークションなどに、あるにはありますが、miniITXのため元箱や付属品など欠品してまともな商品はありません。

更に、予備で保管していたShuttle SRZ77R5も連休中に東京在住の親戚がひょっこり現れて、どうしても仕事で必要だと駄々こねられたあげく安価で持って行かれた後の祭りで、お手上げ状態になり長い間お世話になった2600K(Sunday bridge)搭載のPCと完全にお別れになりました。

 しかし省電力、小スペースで少しパワーのあるPCは必要不可欠で、この際3770K(Ivy Bridge)、4770K(Haswell)、4790K(Haswell Refresh)を一気に飛び越して6700K(Skylake)を導入することにしました。
以下、導入メモ書きです。

◆ パーツ構成
 世代の異なる新しいCPUで自作PCを組み立てるためにパーツを購入する注意点はCPU、マザーボード、メモリーこの3点だけは同じショップで購入すべきで、最近はCPUですら初期不良があるらしく、不具合があるパーツを運悪く引き当てた場合、別々の販売店からバラバラ購入していたら不良パーツの特定がお手上げになってしまい痛い目にあいかねないので、この3点セットは多少高くてもPCの販売に実績があり、秋葉原などに専用サポートセンターを設置しているショップで一括購入するのが無難だと考えます。

今回新たに調達したパーツは・・
・CPU:Intel  Core i7-6700K 4GHz
6コア12スレッドのPCは2セットあるので、4コア8スレッドのこちらを選択しました。

・マザーボード: ASUSTeK Intel Z170
少し高価ですがオーバークロックが出来るMiniITXで「Z170」チップセットを選択しました。

・メモリー:Crucial [Micron製] DDR4 8GB x2
メモリーは8GB2枚構成で、それにしても16GBで 8,000円切っており随分と安くなったもので、PCの世界は新規格に慌てて飛びつき人柱になるのもばからしい気がし、少しの期間我慢すれば幸せになれると感じます。

 以上、新たに追加購入したパーツでShuttle SRZ77R5を処分した価格で何とかまかなえGPU、SSD、Blu-rayドライブ、電源、PCケース、改造して装着した液冷CPUクーラーは現有の物をそのまま使用し自作PCは無駄がないと今更ながら実感します。

◆ 組み立て
 ケースに取り付ける前はCPU、メモリー、ファンを取り付け電源を接続してBIOSが表示されるのを確認することが鉄則と考えます。
水冷のポンプ部分はケースに取り付ける前にグリスを塗って装着した後にケースに取り付けています。

 問題なくBIOS画面が表示されたのでマザーをケースに取り付け、ジャンパーピン、USB2・3コネクター、フロントパネルオーディオコネクターにピンを挿入します。

ATX電源を取り付け電鍵コネクター24ピン8ピンに挿入します。

SSD、HDDにS-ATAコネクタ、電源コネクタを装着すると配線でごちゃごちゃになり空冷ファンであれば配線の取り回しが大変そうです。

最後にBlu-rayドライブにS-ATAコネクタ電源コネクタに配線しビデオカードの補助電源コネクタに8ピン電源をを挿入し組み立て完了です。

 当然、使用していたSSDのWindows 10 Proで起動しますがライセンスはマザーボード交換したので他の機種と判断されてライセンス認証は外され、さらにチップセットのドライバーなど全く別物でデバイスマネージャーがおかしなことになっており、この際アプリのライセンスを返納してクリーンインストールしてオークションで入手したWindows 10 Proのライセンスで認証しました。

 やはり三世代飛び越した第6世代のCPUと新規格のDDR4での動作は編集やレンダリング などで体感的にも明らかにパワーの差を感じます。
 クロックアップ4.5GHzで運用し、CINEBENCHI R15で測定したGeForce GTX960のスコアーは6コア12スレッドのPCより高い123.7fpsで手持ちの環境では一番高い数値をたたき出し、この差がGPUによるレンダリングで威力を発揮します。
CPUのスコアーも894 cbで6コア12スレッドにはさすがに及びませんが2600Kよりも高い数値を示しています。
そんなわけで数年ぶりにPCを新調し、少し反省したことはメモリーの16GBで、ここで数千円をケチらずに32GBにしていたら更に幸せになっていた気がしました・・・
個人的なPCに対するポリシーは「長く使える」 で2600K(Sunday bridge)とZ77チップセットの選択は間違っていなかったと思っており故障さえしなかったら、まだまだ現役だったかもしれません。
今回選択したCore i7-6700KとIntel Z170チップセットの組み合わせも性能と拡張性を考えると長く使えるPCの選択肢であったことは間違いないと感じています。

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