2016年4月9日土曜日

Adobe Premiere Pro CC 2015のAltキーの活用

 ブライダルビデオの全編を撮影したのが昨年の10月以来で、久々の撮影場所は福岡市天神のとある式場でした。編集が終わり納品のめどがついたので書き込みです。
 オープニング、プロフィールは新郎新婦の手作り、撮って出しの楽なところは会場の専属契約スタジオに持っていかれ、新郎は某ホテルでウエディングプランナーをやった時期があり業界の仕組みが分かっており結局のところ筆者が請け負ったのは披露宴の演出用のビデオと、我慢が必要で苦手の全編撮影で、持ち込み不可の会場のため一席設けてもらいゲストの立場で撮影しました。
収録は4K/30pで編集をAdobe Premiere Pro CC 2015で、納品はDVDビデオ、ネットアップロード目的の2160p(4K)、PC鑑賞用1080p(FHD)、スマートフォンなど720pの映像を入れたSDカードです。



 AdobePremiere Pro CC 2015による4K編集はさほど重たくは感じませんが、ファイルサイズをコンパクトにするためにTMPGEnc Movie Plug-in AVC for Premiere Proによる26分のダイジェスト映像をMP4ラッピングH.264でレンダリングしたらは4K、FHDともに76分ほどで実時間の約3倍ほど要し、ファイルサイズに関係なくレンダリング時間が同じなのが不思議で、やはり4Kは重たいフォーマットだと改めて実感しました。

このカップルに制作の参考になるサンプルビデオを見せての写真選びのポイントやカットの長さなど肝になる事をアドバイスしていたのでオープニングとプロフィール映像は手作りにしては中々の出来栄えでゲストの写真を多用した構成で反応も上々でした。
 近年、初心者でも凝ったエフェクトやフライイングタイトルなど簡単に実現できるソフトが出回っているため制作の依頼が少なくなったのは時代の流れかもしれません。
久々、よそ様の「撮って出し」を拝見する機会があり、ゲスト全員に一言メッセージを入れたら喜ばれると新婦にアドバイスした結果、名前の上にメッセージが入れてあり新郎新婦の気持ちが伝わった気がしました。
  上映された映像は、人、人、人の構成で撮影と編集で筆者の手法とよく似た感じで高い視聴率でした。70名足らずのゲストに、ちゃんと見てもらうにはどんな映像が必要か改めて感じたことは 物ではなく人、小手先の小細工でなく、その場にいた人たちの、それぞれの思いをいかに見逃さないようにくみ取り、様々な人間模様をいかにしてストリー仕立てにするか、見る人に満足してもらえるか?何度も書いていますが正解がなく永遠の課題です。

 個人的に感じたことを率直に言えばアップの映像が多く、少し単調な感じがし、各カットにワン、ツーショットなどドアップのショットばかりでなくスリーショット以上である程度、情報量を持たせて変化を付けたらもっと喜ばれたかもしれません、自分の顔が少しでもスクリーンに映し出されたら誰でも嬉しいはずです。
更に付け加えるとBGMがロック調で映像とシーンにマッチしていなかった気がし?拍手はあっても涙はなかった!披露宴の進行中にはシーンに合ったセンスのいい楽曲を使用し女性ゲストの涙腺を緩めまくっていただけに、少し惜しい気がし選曲の大切さを改めて感じました。
熱狂的なファンの楽曲を使用したい気持ちは理解出来ますが、それは独りよがりでではいけない、名作と言われる映画はシーンと音楽が絶妙にマッチしており勉強になります。
日ごろ心がけている事は「撮って出し」に使用して欲しいと依頼された楽曲の歌詞などにマッチしたシーンを撮影し編集していますが、これもまた終わりのない難しい課題と考えています。

 

◆ 披露宴演出ビデオ
 披露宴での出し物で望ましいのは一部のゲストが参加する企画より、やはり全員参加型です。その中に新郎新婦にまつわる2択クイズで答えを右手・左手やA・B札などで選択するアイテムを何度も制作し、ゲストの反応を見たことがありますが 、非常に盛り上がり今回も好評でしたが、欲を言えば難問が多かったせいか最後まで残ったのは1名でした。


 今回もカップルから依頼を受けて制作するにあたり、過去に組み立てた同様のプロジェクトはすべてVegas Pro 13を使用したもので、クリップをマウスの右クリックしたままトラックの好きな位置に簡単にトラックで音声やクリップをコピーし他のクリップとの入れ替えの作業や効果音の配置はVegas Proが得意なことはわかっており、ちなみに前回組み立てたプロジェクトのスクリーンショットです。

  このVegas Pro 13のプロジェクトを流用して少し楽しようと一瞬考えましたが、コンセプトが全く異なるのと開発が止まり腹の立つ低価格で、たたき売りされているソフトとの決別には、いい機会だと考えAdobe Premiere Pro CC 2015とAEの連携とシネウエアを絡めて、一から組み立てることにし、納期が短かったので、いかに楽して短時間でプロジェクトを組めるか?少し試行錯誤して納品した手順の一部を書き 留めたもので、あくまで我流中の我流です。

◆ Adobe Premiere Pro CC 2015シーケンスの活用
 今回、出題した問題は10問で、それぞれの出題から考慮時間、回答、正解の発表までの映像の手順はシーケンスの長さ、効果音など同じになり、正解発表の答えのモーションが問題ごと変化をつける程度です。
 従って問題ごとにシーケンスと作成して仕上げで各シーケンスで並べる方法にして、一問だけ苦労してシーケンスを完成させ、そのシーケンスを複製してクリップを入れ替えたらそれぞれの問題を効率よく作成できるはずで出題と解答表示のシーケンスです。

◆ シーケンスの複製
 完成したシーケンスを選択し右クリックメニューから「複製」をクリックしシーケンスを複製し番号を付けた名前に変更します。

完成したプロジェクトをVegas Pro 13のスクリーンショットと比較すると随分とすっきりとした感じで、これを単一シーケンスで組んでいたらトラックが積み上がり訳わからなくなるはずでプロジェクトの中で複数のシーケンスを使用できる機能は便利だと感じます。

◆ Altキーの活用 
 今回は問題や解答はフォトショップで作成しており、質問と回答の各クリップを「Alt」キーを押しながら新しいクリップに入れ替えたら問題の出来上がりです。
複数のクリップを選択してドラッグすれば、まとめてクリップの入れ替えが出来るため、効率よくプロジェクトが組み立てられ短時間でプロジェクトが完成しました。この手法はAEでも、しばし使用する方法です。


◆ 知っていても損のないAltキーの活用
 今回のシーケンスは効果音の繰り返し、回答の点滅など同じくリップを同一トラックに何度も並べる必要がありました。

このようなケースで「Alt」キーを押しながらクリップを移動させたら効率よくクリップをコピーし配置できます。
その他「Alt」+「→」「←」でクリップが1フーレー無単位で移動することくらいは知っていて損のないキーボードショートカットだと思います。
例により個人的な独断と偏見です。

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