2020年4月7日火曜日

ACID Pro 10 Suiteを日本語化

Magix社から2月24日に「ACID Pro 10シリーズ」がリリースされていますが、残念ながらソースネクスト様からの日本語版のリリースはまだまだのようで、気配すら感じられません。
ACID Pro 9は数年ぶりのバージョンアップで再使用するようになりMIDIファイルを扱うのに密かに重宝し、またzynaptiq STEM MAKERオーディオ分離機能でAmazonMusicで購入したmp3ファイルをWAVファイルに変換してボーカル、ドラム、それ以外の楽器を3つのトラックに分解してボーカルに艶をつけるなどして細部は明かせませんが色々と遊び心で使用しており、作曲のセンスはまるでありませんが面白いDAWと思っています。
新バージョンがリリースされたら使いたくなる悲しい習性で体験版を30月ほど試してみることにし、Vegas ProやSound Fourgeを日本語化した応用手順です。

MAGIX社の旧Sony Creativeの製品の本家版は日本語ではインストールできませんがレジストリの値に日本語ロケールを追加するだけで小細工なしで日本語化できますが、さすがにヘルプファイルは別口で無理です!問題は最新バージョンがすでにリリースされているのにも関わらず提供する側の事情で旧バージョンを平気で叩き売りしている商品をポチるような間抜けなユーザーにはなりたくないものです。
以下、実践した手順は簡単な方法ではなくバージョンにより記述内容が異なる可能性があるため面倒な基本的な手順のメモ書きです。

レジストリエディタの起動
レジストリエディタを起動するには色々方法はあり個人的に手っ取りばやいと思う「Win」キー+「X」を押して「Windows PowerShell(管理者)」を起動して「regedit」と入力して起動しています。

新規キーの追加
レジストリエディタの「\HKEY_CURRENT_USER\Software\Magix\ACID Pro Suite\10」にカーソルを移動し「右クリック」「新規」「キー」を選択します。

言語ロケールの追加
「新しいキー #1」が反転しているので「Lang」と入力します。

「Lang」にカーソルを移動して「右クリック」「新規」「DWORD(32ビット)値(D)」を選択します。

「新しい値#1」を「ULangID」に変更します。

日本語ロケールの追加
「ULangID」をダブルクリックして値のデータは「1041」表記をラジオボタンを「10進数」変更すれば日本語化が完了です。

ついでに気になる機能について一言
zynaptiq STEM MAKER2
このSTEM MakerはドイツのZynaptiq(ザイナプティク)が開発したもので、wav、aiff、flac、ogg、wma、w64、staなどの非圧縮、可逆圧縮などの楽曲ファイルを読ん込みボーカル、ドラム、その他の音源に分解してくれるプラグインでAcid 9 NEXT以上のバージョンに搭載されていました。
この音源の分離処理は実質CPUの1スレッドしか使用していなかったのでフリーズ状態に近いようなプログレスバーの進行表示で昼食中や犬の散歩中に処理していたのが現状です。
今回のバージョンアップでどの程度処理速度が速くなっているか(Core i7-9700 CPU @3.6GHz、メモリ32GB)で6分55秒の曲を処理に要した時間は約13分。タスクマネジャーのCPU使用率は平均23%で、8スレッドあるうちの1スレッドの使用率は高いようで、前バージョンと比較すると、何となく早く処理する程度でNLEソフトのビデオのレンダリング時のCPUの全力稼働や内蔵GPUの働きぶりと比較するとあまり改善されていないような感じでCPUの働きをサボらせない更なる改善の余地がありそうです。

さて肝心の分離能力に関しては前バージョンと厳密に比較していないので進化については何とも言えませんが、基本的に楽曲の内容により効果がある曲と、そうでもない曲、例えばギター、ドラム、ボーカルだけの楽曲とオーケストラ+バックコーラスの楽曲では分離精度が異なるのは常識的で考えて間違いないとようで意地悪して中島みゆき 「慕情」を分離処理したら思った通りでうまくいきませんでした・・しかし、このように特化された機能をどのように使いこなすか?!人それぞれだと思います。
Sony Creative時代には2年間放置されていたNLE、DAW関連のソフトが再び進化してくのは個人的にも大歓迎です。

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