2018年8月19日日曜日

Adobe Premere Pro 2018でVouk/voukoderを使用する

 このブログで何度も取り上げているNVENCは画質もそれなりに高画質でこれをAdobe Premere Pro 2018で使用するにはアドビフォーラムで有志によって開発されたNVENCプラグインは最新のAdobe Premere Pro 2018では動作せず、現在は開発もストップ状態で自分の環境では手上げ状態でした。
Adobe Premire pro 2018でインテルのQSVやNVIDIAのNVENCは標準で対応していないので別途プラグインを準備する必要があり、QSVでエンコードする場合はペガシスのTMPGEnc Movie Plug-in AVC for Premiere Proを使用しています。

 問題はQSVが使えないPCで最新のAdobe Premere Pro 2018でNVENCを使用したいケースではNVENCに対応したNVIDIAのグラボで動作する「Cinegy Adobe CC 2018 Accelerator Plugin」の選択もありますが、パラメータ設定項目が少ないので、もっぱら愛用しているのが「Vouk/voukoder」ですが個人的な環境でGeForce GTX960にNVENCは対応していません、以下の記事はGeForce GTX1060によるもので環境はページの右下に紹介しているPCです。
「Voukoder」のビデオエンコードはlibx264、libx265、NVIDIA NVENC (h.264 and h.265)、AMD AMF (h.264 and h.265)、ProRes、VP8、VP9でリンゴ様のProResやYouTubeのVP9まで幅広く対応しています。
 頻繁に更新されているのでリリースのページからインストーラーの「exe」もしくは「Voukoder.prm」が圧縮してある「zip」のいずれかをダウンロードし「C:\Program Files\Adobe\Common\Plug-ins\7.0\MediaCore」へ「Voukoder.prm」をインストーラーまたは解凍したものをコピーすればプラグインは動作し、Adobe Premere Pro 2018で「書き出し設定」で「形式:」を選択すると「Voukoder」が表示され使用できます。

ビデオエンコはlibx264、libx265、NVIDIA NVENC H.264 、NVENC H.265、ProRes、libvpxVP8、libvpxVP9が選択できます。

音声のエンコはPCM (16bit and 24bit)、ALAC、AC3、AAC、FDK AAC (External DLL required)、MP3、FLAC、OPUS、VORBISです。

 コンテナはMP4、QuickTime/MOV、Matroska、WebMでAC3にトランスコード出来るのであれば、MKV、TSコンテナも欲しいところですが、無償で提供されているプラグインにあれこれ求めるのは失礼で、現状で有難く使用させていただくのが本筋でしょうか?

NVENCビデオ設定画面でプロファイル、レベル、ビットレートなどが指定できます。

エンコーダーオプション
プリセットはスローからロスレスハイパフォーマンスとSDK仕様どおりです。

プロファイルはベースライン、メイン、ハイ、ハイ444から選択できます。

ビットレートエンコーディングはQCP(固定量子化量)、CBR、VBRから選択できます。

 アドバンスタブでGOPのサイズやB-Frameの数などを指定できBlu-Rayコンバーチブルなどのパラメータが指定できますが正直それぞれの項目について、深く理解しておらず時間を見では内容を調べたいと思っていますが、細かいことを意識しなくても、そこそこ高画質で吐き出してくれるので、ついつい調べるのを怠っているのが現状です。

 肝心のレンダリング速度は爆速の一言、筆者の環境で一番重たい映像素材はHUAWAY P10で撮影した4K/30P HVECのクリップをAdobe Premere Pro 2018のタイムラインに1分30秒ほど配置してNVENC HEVCで同じフォーマットでレンダリングしたアドビエンコーダのログは1分2秒で完走しています。
- ビデオ : NVIDIA NVENC hevc encoder, 3840x2160 (1.00), 29.97 fps, 00:01:30:00
 - オーディオ : AAC (Advanced Audio Coding), 44100 Hz, Stereo
 - ビットレート :
 - エンコード時間 : 00:01:02

以上「Voukoder」について紹介しました。NVENCでエンコードするにはGPUの敷居が高いようですが「Adobe Premere Pro 2018」でx264、リンゴ様御用達ProRes、YouTubeのVP9でエンコードできるだけですごいと思っておりQSVにでも対応してくれたら完璧だと思います。

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