2017年9月19日火曜日

Vegas Pro 15 基本の基本

 筆者の予想を裏切り「Vegas Pro 15」はソースネクスト様からいきなり1000本限定で88%オフで発売されました・・
最上位版のVegas Pro 15 Suiteは大幅割引で12,800円で入手できますが、本家のSuiteとは構成が大幅に異なり「NewBlueFX Titler Pro 5」「サファイア」など特別におまけでついてくる高価なプラグインの有無で、国内の叩き売りの製品にそこまで期待するのは虫が良すぎる話で世の中そんなに甘くありますん。
英語版使用が前提ですが本格的に業務用途で、必要経費で購入できるのであれば本家から購入した方が得かもしれませんSapphireがOFXのみですが入手するには1,695ドルが必要で安い買い物かもしれません?

 筆者も叩き売りに便乗して事前予約でポチっていましたが9月14日にアクティベーション用のライセンスがメールで届いたので、今回は日本語版を使用することにし英語版の体験版をアンインストールし(VEGAS_Pro_15.0.0.184_JP_Trial_x64)をインストールしライセンス認証を済ませました、確か英語版はBuild177だったような・・。

以下、少々独断と偏見で・・
 Vegas Proに関しては、過去にNLEソフトとして人一倍使いまくっているので複雑なスクリプトの自作等は手に負えませんがVegas Proを使用した「映像制作」のプロセスについては、どの作品に適して何が不向きかは知っているつもりです。正直、Vegas Proで儲けた時期がありました・・
 過去に何度も書いた記憶がありますがVegas Proを使用するようになった理由は音声の処理に無頓着なNLEばかりだったころ、鬼みたいに音声に関する機能が充実し、SD時代で編集も軽快に動作していたからです。

 どのような事情があったかは、おおよそ推測できますが、Vegas Pro がSonyの看板を上げており別部門と理解してもいるつもりでも開発が2年以上滞っている間にAdobe Premiere Pro CC はVST3や音声フィルタは劇的進歩を果たし、ダイナミックリンクの信頼度、AE、シネウエア、オーディションとの連携で映像制作は、こちらに完全にシフトしていました。
 個人的な見解ですがNLEソフト単体での表現力や機能はVegas Pro がダントツと思っており、AE抜きでプロフィールビデオなど数多く制作しました。

 当時、組み立てたプロジェクトを今読み込んでみるとシーケンス機能がないNLEソフトなのでAE並みに結構なトラックを積み上げ時間軸が長くなっていますが、短い効果音を随所に使用し音声重視のプロジェクトでは非常に効率よく作業ができました。

 2年以上もアップデートが止まっていたので見捨てたVegas ProもMAGIXに開発元が移り少しづつ開発が前進し、有難いことにソースネクスト様から投げ売りと思われる価格でライセンスが入手可能でネックだった編集の重さと、GPUによるレンダリング速度と画質も改善されつつある、とは言ったもののH.265/HEVC、4K/60p、HD 4:2:2(32ビット)のクリップの再生は、こちらの非力なPCの都合でスクラブやプレビューはコマ送りですが、4K/30p以下のクリップによっては編集もありでシーケンスの概念が不必要なカット編集などはVegas Proが得意とする分野でもあり個人的な用途で使用を復活させようと思います。

・編集について少し復習
 Vegas ProのTIPSは旧ブログで書きまくり何を書いたか忘れてしまいました、そこで効率のいい編集について我流ですが復習してみます。
トラックへクリップの配置
 編集の基本は影像・音声・画像などのクリップを影像・音声トラックに配置するところから始まりま映像クリップなど選択いやすいようにエクスプローラはサムネイル表示にしています。

 サムネイル表示の欠点はクリップの未使用と使用済みの判別ができないことで使用したらAdobe Premiere Pro CCやMAGIX Movie Pro MX3などはトラックにクリップを配置すると赤い点が表示され一目瞭然です。
Vegas Pro 15の場合は「プロジェクトメディア」ウィンドウを詳細表示にしないと使用状況が判明しないので是非とも追加してほしい機能です。

 直接トラックのカーソルの後ろにクリップを配置する場合はクリップを選択してダブルクリックするだけでOK、配置済みのクリップ間にインサート、別のトラック、任意の時間に配置する場合は直接クリップをトラックにドラッグしています。

トリマーを使用した3ポイント編集する場合はトリマーウィンドウにクリップをドラッグしますが、ダブルクリックでトリマーに入れたい場合は「オプション」「ユーザー設定」で「メディアファイルをダブルクリックすると、トラックでなく・・・」にチェックを入れます。

重たい編集はプロキシを作成
 HD時代はPCの馬力で何とかなったものの4K/60p、4K H.265/HEVC、コンポーネント4:2:2など、これらのファイルはVegas Pro 15でもネイティブで編集できますがコア数が増えGPUが高性能になっても糞重いの一言です。
編集中にイライラするよりプロキシ(代理)ファイルを作成してサクサク編集するのが効率的だと考えます。
 プロキシファイルを作成する場合はエクスプローラでファイルを選択して右クリックメニューで「プロジェクト メディアリストに追加」を選択します

「プロジェクト メディア」ウィンドウでクリップを選択し右クリックメニューから「ビデオ プロキシの作成」を選択します。

ビデオクリップのあるフォルダに拡張子「.sfvp0」のプロキシ(代理)ファイルが作成されファイルサイズはオリジナルよりも大きくなります。
「ユーザー設定」「ビデオ」タブウインドウの設定で「ウルトラHDメディアのプロキシを自動的に作成する」にチェックを入れたら4Kビデオを読み込めば自動で作成されます。

 プロキシファイルの存在は特に意識する必要はなくビデオプレビュー画面の「プレビュー品質」を[ドラフト]または[プレビュー]に設定しすればプロキシファイルが使用され編集が軽くなります。

今回はVegas Pro 15についてクリップをダブルクリックだけでトラックにクリップを配置できる基本中の基本とプロキシファイルについて触れてみました。

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