2016年8月26日金曜日

ASRock X99E-ITX/acで変態PC組み立て

 前回の記事で売却したSuttle製「SX79R5」が電源が入らないとのことで戻ってきました・・出荷前までは正常に動作していたのに・・何で?経験上、電源が入らないのが一番厄介なトラブル!案の定、電源、メモリー、CPUに問題はなくマザーボードの不具合と見立て、背に腹は代えられないので現在使用中の「SX79R5」にCPUを載せ換えると何事もなかったようにWindowsが起動するので見立て通りのマザーボードの不具合です。
 故障したベアボンはメーカーの直販店からアウトレット商品で購入し電源が入らないトラブルでBIOSを交換したりWindows 10でデバイスマネージャーの一部が認識しないパーツに問題を抱えている疑惑付きのマザーボードで、家庭内での使用では正常に動作しても、オークションに出品するにはジャンク扱いにしないと信用問題になりそうで処分に困っていたのも事実です。
そんな折、親戚中でも一番いい加減な人物に売却して厄介払いが出来たと思っていましたが、世の中そんなに甘くない!

 これ以上、面倒な作業は避けたいためにCPUを装着したまま、ヒートシンク、光学ドライブ、SSDを交換して、そのまま送り返した結果、仕事場から6コア12スレッドのPCが消滅してしまい2014年3月に導入して以来、シネウエアなど重たい処理や撮って出しの現場などで活躍していた主力マシンが予想より短命に終わってしまいました。

 4Kレンダリングやシネウエアなどの処理にそれなりのスペックのPCが必要なのも現実で、故障したマザーの修理にも多額の修理費を余儀なくされるのも目に見えているし、余った Intel Core i7-4930Kが直ちに使用できる同型のベアボンなど、今すぐに手に入るはずもなく、このセットを処分する際にマシン音痴の足元を見て、こんなこともあるのではないかと思って結構な金額を頂戴し追加の修理代も請求して懐に余裕が出ていました。

 このような状況で故障したPCに未練を残しても先に進めないので、この際、詰めが甘いS社の商品と完全に決別し、最新のPCシステムに移行することにし、CPUはオークションで処分し、SSD、光学ドライブ、グラフィックカードはそのまま活用して新たに組み立てることにしました。

■ パーツ類
今回、新たに調達したパーツはマザーボード、CPU、DDR4メモリー、電源、水冷CPUクーラーです。
◆ マザーボード
 4K編集やシネウエアのレンダリングには6コア以上のCPUが最低基準、ファームファクタは現場持ち込みを考慮してMini ITXかつCPUソケットがLGA2011-3の有り得ない要件を満たしているのは、変態マザーボードを世に送り出している唯一無二「ASRock X99E-ITX/ac」だけで、このマザーボードは発売当初は売り切れが続出したほどの人気マザーボードで金さえあれば22コア44スレッドで運用できる筆者好みの変態マザーボードで同じ物好きのお方も結構おられ先輩方のレビューは導入の参考になります。

◆ CPU
 正直は8コア以上が欲しかったのですが予算的に厳しく、マルチスレッド3Dレンダリング・スピードでは、前世代のCPUと比較して最大35%も向上、シングルスレッド・パフォーマンスが最大15%向上している資料を信じ、最新の6コア12スレッドのBroadwell-E Core i7-6850K BOX (LGA2011-3)を選択し、こんなことならもう少しふんだくっておけばよかった・・・

◆ DDR4メモリー
 メモリーは32GBあればレンダリングやAEのプロジェクトでは経験上事足りており16GBx2枚で32GBがスペックの限界で、これ以上は選択できないのが仕様で、1MB1万円の時代を知るものの目線から見たらメモリーも随分大容量化し安くなり早くなったものです。
◆ 水冷一体型CPUクーラー
 水冷CPUクーラーはマザーボードに同胞されている水冷マウントプレートはクーラーマスターのSeidon120Vのみの対応で他に選択肢はありません。

◆ 電源ユニット
 使用していたSFXサイズの電源は450Wで計算上は動作しますが、クロックアップして高負荷で長時間のレンダリングには耐えられそうにもないので、シルバーストーン SFX電源ユニット 600W SST-SX600-Gを選択しました。

■ 組み立て作業
  コンパクトサイズに収めることでMicroATXケースにMiniITXを入れてケースの中がスカスカの状態で組み立てているレビューを見かけますが、やはりMiniITXのマザーには、同じサイズのケースの中で完結するのが個人的なポリシーで王道だと思います。
今回は、こちらのPC換装で組み立てたPCのパーツをマザーボードが故障した「SX79R5」に引っ越し、空になったケースで組み立てることにしました。

◆ 水冷CPUクーラーの取り付け
 撮って出しを考えると光学ドライブは絶対外せないパーツにつき、そもまま取り付けたらドライブベイが装着できないので下に穴をあけて取り付けています。


◆ CPU SSD 装着
M.2スロットにSSDとCPUを装着したら水冷マウントプレートで水冷ヘッドを取り付けます。


◆  メモリーの装着と配線
メモリーとGTX-960 4GBのビデオカードを装着し電源を接続してBIOSが起動するか確認しましたが、BIOS画面が表示されたので組み立てていきました。


◆ 電源の取り付けと配線
電源とケーブルを配線したら隙間がなくなり、空冷にするのは冷却が厳しいような気がします。

データ用SSDと光学ドライブに電源ケーブルとSATAケーブルを取り付けました。

ドライブユニットをねじで固定して完成です。

◆ Windows 10 Proインストール
 OSはWindows 10 Pro Anniversary(64ビット)を新規インストールしましたが当然ライセンス認証が必要になりますが、Windows 10 AnniversaryからマイクロソフトアカウントとWindows 10のライセンスと紐づけできるようになり「SX79R5」のライセンスを使用して認証が出来ました。
 AnniversaryはOSをインストールしたSSDなどの記憶媒体だけでもマザーボードや構成を大幅に変更しても今のところライセンスは通過するようで、よくよく考えてみるとPCにはHDDやSSDなどの記憶媒体にのみ記録できるライセンス情報は大切にしてもらいたいものです。
 これはパッケージ版だから可能なのか?OEM版はどうなのか?どさくさまぐれの救済措置か?詳しいことは分かりませんが、かなりライセンス管理が緩くなったような気がします。

◆ ウインドウズスコアー
 クロックは4.3GHzまでクロックアップしてスコアーを計測すると6コア12スレッドらしいスコアーが表示されました。

◆ シネベンチ
シネベンチはCPUは1180pts OpenGLは162fpsでベンチはあくまで能力の目安で快適な編集やレンダリングでどれだけ威力を発揮するかが個人的な課題です。


 以上、変態マザーで組み立てましたが、とうゆうわけかクロックを4.3GHz以上にセットするとWindowsが起動しないトラブル!早い話これ以上クロックアップしたらBIOSさえ表示されない、個体差のないASUSと違い、ここら辺がAsrockらしい・・外れの個体か??
それでもシネウエアのレンダリングは下手すれば1日以上100%の負荷をかけてレンダリングするケースは毎度のことで4.3GHzあたりが上限かもしれません、そんなわけでパフォーマンスも今のところは、少し満足できるレベルで故障さえしなければ長く使えそうなマシンに仕上がりました。

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