M.2 SSDの使い道

　パソコンのパーツの中でメモリーなどのパッケージに「永久保証」の文言を見かけますが、メモリー規格はDDR2->３->４と次々と進化しているだけに今時、２GBのDDR2のメモリーを搭載しているPCを使用しているのは極一部で、規格が次々と新しくなるPCのパーツだからこそ永久保証とアナウンスできる特殊性がある気がします。

近年、HDDやSSDに関しては3年のメーカー保証の製品が増えており、２年ほど使用したイイヤマの4K液晶モニターが故障した時も助かりました。
ところが編集用PCに装着していたM.2（エムツードットツー）SSDにインストールしたWindows 10 proがフリーズしたため、リセットボタンを押し再起動したらPCにシステムディスクがないので起動できないエラー、BIOS画面を起動して確認してもSSDを認識していません・・・3年保証があり何とかなると購入証明書（納品書）を見ると購入して3年2ヵ月が経過しており・・残念！

　基本的な考えはPCは故障するもの、Windowsなどの基本ソフトは予告なしに起動しなくなるもの！ハード、ソフトを含めて、嫌になるほど苦労をしたためWindowsを搭載したPCのサポート業務はトラブルの原因の見立てと、復旧作業は、それなりのスキルは身に着けているつもりでも、ブライダルの撮って出しの現場で、このように突然のトラブルでPCが使えなくなると「万事休す」となります。個人的には必ず予備のPCを車のトランクに積んでおりWindowsのシステムSSDは定期的にクローンSSDを作りPCの余ったスペースにいつでも使用できるように忍び込ませて最悪の事態に備えています。

M.2 SSDをM.2スロットを知る範囲で復習すると、無線LANカードなどで見かけた「ｍSATA」が発展したもので、SSD、HDDなどはSATAの規格と同じで、上限の読み書き速度が500MB/s前後に対し、M.2 SSD（MVNe）はPCI Express でデータ転送するため読み込み3000MB/sと.（ドット）が付加されただけで比較にならないほど早さです。
　個人的にもM.2 SSD（MVNe）にWindows 10をインストールして使用していますがシステムの起動時間が数秒早いだけで、これ以外のメリットを見いだせないでいるのが現状で500MB/s前後の読み書き速度のSATA規格でも何不自由なくPCを使用できると思っています。

話は戻り、SSDを新たに購入する必要があり選択したのが値段が１万円前後でリーズナブルなウエスタンデジタルの175万時間のMTTFを実現し5年間の製品保証となっているNVMe規格でフォームファクターは、M.2 2280SSD「WD Black」256GB を選択しました。メモリーは相変わらず高価なままですが、SSDに関しては数年前と比較すると価格の下落を感じます。

クローンのSSDを準備しておくとこのようなケースでWindows 10 Proを再インストールしソフトウエアの再インストールの必要がなく楽ができます。
読み書き速度を計測するとPCI Express転送でシステムデバイスとしては十分なスコアーです。

M.2 SSDは発熱温度が高いのを承知の上で何の熱対策をすることなく使用していたのが、寿命を短くした要因も否定できないの、で今回は「AINEX」製のM.2 SSD用ヒートシンクを取り付けました。

どうせヒートシンクを取り付けても気休めに過ぎないと思っていましたが、装着前後の温度を比較する約60℃から50℃まで温度が下がっており予想以上に効果がありそうです。

データーの転送で読み書きがいくら高速な媒体でも遅い転送速度に足を引っ張られてしまい、例えばSDカードからSSDにコピーするケースではSDカードの転送速度以上の速度は望めないのが現状ですが、高速なメディアに転送したものをPCのNLEソフトで編集すると、PCと媒体のデータの受け渡しで快適な編集ができるはずで、NLEソフト例えばAdobeの場合はオーディオの波形などのデーターを格納する「.cfa」ファイルは結構なサイズになり読み書きが早いM.2 SSDを使用すれば短時間に作成してくれます。
1700円程度で購入したELUTENG M.2 SSD TYPE C 変換アダプタ SSD 外付け ケースに500GBのM.2 SSDを映像データー量が比較的少ない撮って出しなどの現場などで使用し2.5"HDDでRAIDを組んだシステムと比較したら非常にコンパクトで読み書きも高速です。

描写性能に満足しデジカメの代わりに使用する機会が増えたHuawei P10で付属のUSB-Cのケーブルで接続すると外部デバイスとして認識するので撮影データの追い出しに重宝しています。

装着している500GBのM.2 SSDは2年前に購入した古いものですがHDDのRAIDに比較すると倍以上のスコアーで一儲けしたらもっと容量が多いM.2 SSDに換装したいと考えています。

今回も大した話題がなく、外付けドライブは2.5”ドライブだけではない！そんな話です。