2018年7月14日土曜日

Min iSTXマザーボード「DeskMini 310/B/BB/JP」を組み立て

 2016年に購入した Core i7-6770HQ搭載 のIntel NUC BOXNUC6I7KYK は2世代前のCPUとはいえ、QSVによるH.264エンコード、出先で撮影・編集・レンダリングまた静止画の画像加工などなど小回りが利くサイズで重宝していました。
しかしハード、ソフトなど原因は不明ですが「Adobe Premiere Pro CC 2018」のプロジェクト設定のレンダラー項目で「GPU アクセラレーション(OpenCL)」を有効にすると画面が乱れてしまい無効にすると解消しますがそれでは編集がもたついてしまいます。

  さらに高価なCPUグリスの効果も気休めでエンコード時の爆熱平均95℃(時折100℃オーバー)の長時間のエンコードでも完走はしますが時と場合(撮って出しなど)など心臓によくないことも確かで新たに「DeskMini 310/B/BB/JP」ベアボーンキットで組み立てました。

 過去にパソコンの組み立て歴は数知れずATX、MicroATX、Mini ITXと時と共に小型化を追求し、今回は新規格のMin iSTXマザーボード「DeskMini 310/B/BB/JP」ベアボーンキット を人柱覚悟で導入しました。
このIntel H310搭載のMin iSTXマザーボードはソケットLGA1151に対応し第8世代インテルCoreプロセッサーを装着可能で性能的にも期待できそうで、  SO-DIMMメモリースロット×2はDDR4 2666MHz対応(最大32GB)、ストレージは、2.5インチドライブを2.5インチドライブを2台搭載のSATA、PCI Express M.2×1で、本体サイズは80mm(幅)×155mm(高さ)×155mm(奥行)mmのサイズに収まっておりMini ITXと並べて比較するとコンパクトです。

購入に関し超小型のインテル NUC キット NUC7I7DNHEも検討しましたがNUCはエンコード時の爆熱は知ってのとおり、熱対策とビデオ編集、オフィスなどの用途でIntel Core i7-8700の6コア12スレッド、QSVエンコードを重視しこちらを選択しました。
インテルNUCと比較すると容積は大きいけど縦に設置すると専有面積は狭くなります。

組み立ての構成で新規購入したのが
本体:ASRock DeskMini 310/B/BB/JP
CPU:Core i7 8700 BOX
SSD:サムスン 970 EVO MZ-V7E250B/IT
CPUクーラー:Noctua NH-L9i
WIFI:デュアルバンド 無線LANカード 8260NGW
WIFI/Wimax/Bluetoothモジュール用アンテナ:MHF4 MHF4-50
メモリー:crucial(クルーシャル) CT2K8G4SFS8266 16GB Kit (8GBx2)
6コア12スレッドのパフォーマンスが9万円から釣りがくるいい時代になったものです。

組み立てに関しては前モデルの「DeskMini 110/B/BB」の組み立てを詳しく解説しているさ親切なサイトがインターネット上にいくつかあるので省略しますが、変換名人 PCI/ロープロファイルPCIブラケット用 USB2.0(x2ポート)が手元にあり取り付けられるので装着しましたがケーブルが長いので取り回しに一苦労で結局後ろから見て前面の右上にケーブルをまとめるとうまくいきました。


SSD: サムスン970 EVO MZ-V7E250B/IT
PCI-Express V-NAND 3bit MLCカタログのスペックを上回る数値で、これだけの読み書き速度が出たら十分です。

CPUクーラー:Noctua NH-L9i
 評判のCPUクーラーだけあってたわしみたいに軽い純正と比較するとずっしりと重たくいかにも冷えそうで、ファンの音も耳障りにならないので気に入っています。
純正と厳密に比較したことはありませんが純正は高負荷で95℃を軽く超えていましたが今のところ90℃を超えることはめったにありません。

CPU:Core i7 8700 BOX
やはりビデオ編集・レンダリングなどの用途ではCPUのコア数は多いほど、動作周波数は早いほうがいいに決まっていますが、このベアボンに装着できる最高性能のCPUは6コア12スレッドで動作するIntel Core i7-8700で、この性能で3万円台で購入できる!・・AMDの巻き返しでコア数の多いCPUがずい分安くなったものです。
CINEBENCHのCPUは手持ちで3番目のスコアーOpenGLはQuadro 4000相当のスコアーです。

CPUの使用率が高ければ高負荷とは限らない
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるQSVによるハードウエアエンコードで実際にCPUに負荷をかけて周波数と温度を測定してみたらCPUの使用率は40%前後で温度は平均75℃で周波数は4GHz前後で動作しCPUに高い負荷がかかっています。


一方ソフト処理のx264でエンコードするとCPUの使用率はほぼ100%でCPU温度は平均70℃で周波数は3.2GHz前後で動作してCPUにあまり負荷がかかっておらず、つまりCPUの使用率が高くなれば動作周波数を下げてバランスをとっているみたいで、ここらへんがCore i7-8700Kとの根本的な違いかもしれません。


メモリーは早いに越したことない!
メモリーは水害で配達が遅れたのでSODIMM DDR4 PC4-19200を一時的に使用し、この状態で測定したベンチのスコアーと配達されたDDR4 PC4-21300と比較するとスコアーが少し向上しており、特にグラフィックに関してはDDRメモリーを使用するのでスコアーが2倍になり、普段使用してあまり実感のないメモリーはベンチで比較すると差が出てくるようでメモリーの高騰で遅い規格を選択しがちですが高くても早いに越したことはないと思います。

基本OSはWindows 10 Pro(x64)
OSはWindows 10 64ビットのみのサポートですが、このマザーボード裏側にはMicro SDカードリーダー端子にLinux(Lubuntu)をインストールしWindowsでアクセス拒否で削除できない不要ファイルなどの削除に使用しています。

まとめ
新しいもの好きの悲しい習性の勢いで手に入れた「Min iSTX」価格コムのベアボン部門では現時点で人気があり、インテル NUC キット NUC7I7DNHEもどこのショップにも在庫がないので初回のロットは売り切れたのかもしれません?同じようなことを考える人がいるのですね!
使用目的はネットサーフィン、MSオフィス、「Vegas Pro 15」、「Adobe Premiere Pro CC 2018」によるビデオ編集が主な用途でAEなどのモーショングラフィックはNVIDIAのGPUがないと動作しないサイドパーティーのエフェクトもあるので無理がありそうです。
「Vegas Pro 15」よる編集はH.264 4K/60pまでのクリップはサクサク編集できますが、P10で撮影した4K/30pやGoPro HERO6 BLACKの4K/60pなどのH.265(HEVC)になるとさすがに編集でもたつきプロキシファイルが必要な感じです。
レンダリングはQSVを使用したら4K/60pでも実時間以内に完了し撮って出しの現場でも使えるPCだと思います。
8ビット時代からPCを使い続けPCのことを、それなりに知っている目線で見たらこのサイズとこの性能・・時代を感じます。

0 件のコメント:

コメントを投稿