2018年10月18日木曜日

Vegas Pro 16でGoProの映像を扱うには

地元八幡神社の秋季大祭で7年毎に町内の各隣保班で祭り組を担当することになっており、今年は出番で、しめ縄作り、織旗上げなど祭りの準備で今月の休日は大忙し、9月月末から10月にはいり日曜日は10月14日の御神幸祭まで祭りの準備に追われていました。
個人的にも御託宣で「宮柱」の役目を仰せつかり7月から「厄払い」「風止め願成就」「注連縄(しめなわ)」の神事に出席したために「玉串奉奠」も手馴れてできるようになりました。
隣保班の奥さんから「行事」で参加する孫のビデオが欲しいとの申し出がありましたが、立場上カメラを首からぶら下げ行列に参加する訳もいかず、目立たないように「GoPro HERO6」で撮影し「Vegas Pro 16」で編集することにしました。

HERO6の撮影モードは4K/30pで望遠寄りになる「広角」モードで撮影し、編集は「Vegas Pro 16」を使用してスマホの再生に対応するHDサイズにプルダウンして書き出しです。
いざ編集を開始しタイムラインにクリップを並べてみるとHERO6の映像は周辺は樽型に歪み、電柱や柱など曲がっている映像は広角必須のエロ業界は平気でも個人的には気になるものです。

この補正はAdobeの場合は映像エフェクトの「ディストーション」「レンズゆがみ補正」を使用して簡単に補正できますが、Vegas Proの場合はVer14に搭載されていたビデオスタビライザー!「proDAD Mercalli」が廃止されたので少々手惑いました。
Boris Continuum Complete」の中で「BCC Lens Correction」はあらかじめGoProのプリセットが登録してあり簡単に一発で補正できますが、高価なエフェクトでありおいそれと手が出る価格ではありません。

しかし標準エフェクトだけで補正する方法については自分なりに試行錯誤し、たどり着いたエフェクトは「変形」でした。
Vegas Proにはトラック全体にエフェクトがかけられる便利な機能があり、映像エフェクト「Vegas」フォルダの下にある「変形」をトラックエフェクトアイコンにドラッグするかクリックしてエフェクトを選択するかしてトラック全体にエフェクトを適用します。

パラメータは当初「量」と上下左右の「カーブ」を調整して柱や梁などが直線になるように調整します。

「スクイーズ」のパラメータ値を入力し補正完了で周辺の湾曲が補正されます。

次にイベント パン/クロップで必要な個所を切り取って編集し、それなりの作品に仕上げ、あくまで誤魔化しの手法と考えているものの映像はあればなんとかなることを感じ、この手の編集で「Vegas Pro 16」は使えることを改めて認識しました。

レンダリングは1080/30p、H.264、映像のビットレートはVBR 4-6Mbsで書き出しましたが、やはり4K+全編に映像エフェクトを使用しているのでNVENC、QSVのハードウエアエンコードですら実時間の2倍以上の時間を要し、CPUのみのMainconceptエンコーダーは実時間の3倍要し、各社のエンコーダーの画質を比較するいい機会でレンダリング済のクリップとオリジナルの違いをカットの変わり目の2フレーム目の画面の一部を切り出し比較したものです。

あくまで低ビットレート、4KからHDにスケールダウンとお断りした上の画質比較ですがやはりCPU処理のMainconcept AVCはオリジナルと遜色ない描画、NVENCもハードウエアエンコードにしては悪くない感じ、Intel QSVはカットの特にカットの変わり目カットの変わり目で数フレームにブロックノイズやバンティングが発生し、ある程度ビットレートを欲張らないと高画質は望めそうにありません。

QSVによるエンコードで発生するカットの変わり目の6-7フレームほどのブロックノイズと「変形」エフェクトの周辺が意図通りに描画されないおかしな現象はNVENCやMainconcept AVCでは発生しないのでエンコーダの仕様による原因と推測しておりQSVエンコードはレンダリングが早くてもスケールダウンなどの編集内容によっては使えない場合がありそうです。
下の画像はカットの変わり目の最初のフレームをアニメ化したものです。

以上、あくまで我流ですが「GoPro HERO6」で撮影したビデオクリップの樽型のひずみ補正の方法について物忘れが早い自分用のメモ書きです。編集した映像は、個人が特定できる数多くの見物客などが撮影されているために、安易に誰でも閲覧できるSNSにアップロードできるご時世ではないと勝手に思っているので、編集結果は、このブログをだけの限定で埋め込みました。

0 件のコメント:

コメントを投稿