2018年8月13日月曜日

Min iSTXマザーボード「DeskMini 310/B/BB/JP」実際どうなの

 前回、Min iSTXマザーボード搭載の「DeskMini 310/B/BB/JP」の速攻レポートをしましたが、ある程度、使用すると、いい面と悪い面や、はたまた地雷踏んだのか否か?見え隠れ、  ヘビーな用途でPCを購入するケースで地雷を踏まないために使用目的によって適切なマシン選択は常に考慮すべき事項だと考えています。

 今回の主要目的はNLEソフトによるビデオ編集に重視してパーツを選択し組み立てましたが結果的に自己満足の範囲とお断りしたうえで正解で、6コアさらに4.29GHzの周波数でCPUをぶん回せば効率のいい仕事をこなしてくれるのを改めて感じています。

 やはりCPUのCore i7 8700 (Coffee Lake-S)の6コア12スレッド、ベース周波数3.2GHzカタログ上の最大動作クロック周波数4.6 GHz実際は4.29GHzが上限のようですがパワーが必要なレンダリングに威力を発揮しています。
外気温が37℃を超える酷暑で筆者の環境のエアコンの能力では室温34℃でも湿度がないのと猛暑のに体が対応しているせいか涼しく感じます。
このような環境でレンダリングしてもCPU温度が90℃を超えることはなく多分同じレンダリングを購入の検討時にIntel NUC7I7DNHEも候補にあげていましたが、こちらは確実に100℃は超えてくるはずで、自分の使用目的では「DeskMini 310/B/BB/JP」が正しかったと勝手に思っています。(あくまで自己満足の範疇)

今更ながらのインテル® クイック・シンク・ビデオ(QSV)
 インテルのQSVはCPUのダイオードにハードウエアエンコード機能を持たせ高速でビデオのエンコード・デコードを行う技術の名称と理解しています。
個人的に経験した過去の経緯からGPUの機能を使用したCUDAやCPUのハードを利用した、いわゆるレンダリングを早くするハードウエアエンコードの画質はCPUのみを使用し長時間かけた丁寧なエンコードに画質は劣る!この都市伝説は間違いないと思っています。

SD・HD時代にはCPUの力技のレンダリングで何とかなりましたが、4K60pやHEVC(H.265)等に環境を移行すると、画質はイマイチでも何らかのハードウエアエンコーダー・デコーダーが欲しくなるものです。
幸いIntel製のCPUに有難いことにこの機能が備わっており利用できるものは利用しない手はないと思います。

ここで改めて問います!「エンコード・デーコード・レンダリング!、トランスコードこれらの違いを明確に説明しろ!」この問いにまともに答えられないで偉そうにx264の画質はどうだのQSVはどうだの、CUDAの画質は醜い、NVENCはどうだの言ってレンダリングをエンコードと勘違いしている日本人が何と多いことか!某番組の受け売りですが・・・

・CUDAと比べNVENCどうして画質が向上したの?
 またCUDAとNVENCが同じものだと勘違いしている人もいるようですが、これは別物でCUDAはグラフィックボード(GPU)が、PCに画像を描画するのが本来の目的とは別にC言語でGPUにエンコードの演算をさせて時間を短縮する技術と理解しており、その画質は特に低ビットレートでは醜いの一言でした。 
NVENCはQSV同様GPUにビデオ処理専用回路を追加してあり、これによりエンコードなどを高速処理する仕組みで、個人的な見解ですがNVENCはCUDAとは比較にならないほど画質が向上したと感じています。

・QSV、NVENCとNLEソフト
筆者の環境でハードウエアでQSV、NVENCのH.264、HEVCによるエンコードに標準で対応しているNLEソフトは「Vegas Pro 15」のみで、レンダリングのパラメーターは良く言えば単純明快、悪く言えば手抜き?いずれにしろMainconceptのエンコーダと低ビットレートのケースで厳密に比較すると画質は微妙に劣りますがレンダリング速度はこれがあのVegas Pro?と疑いたくなるような速度で作業をこなし単純なカット編集では出番が増えつつあります。
8月末には「Vegas Pro 16」が手振れ補正の向上、モーショントラッキング内臓、VRビデオのワークフローの強化など新機能を追加してリリース予定で少し楽しみにしています。

Min iSTXマザーボード搭載の「DeskMini 310/B/BB/JP」はVegas Pro 15と相性がいいような気がします。

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